雨漏り事例vol.3 谷コイル
2020/07/23
こんにちは。リフォーム設計滋賀 代表の池戸です。
今回の雨漏りの事例は、屋根の谷間に取付ける板金の部分『谷コイル』からの雨漏りです。
以前から、加工のしやすさから、この谷コイルには銅板が使われてきました。
しかし、近年の酸性雨の影響で、銅が腐食し、穴が開くという現象が起きます。
和瓦葺き屋根の場合、瓦の形状がご存じの通り、Uの字になっておりますので、
どうしても同じ所に水滴が落ちます。
『雨垂れ石を穿つ』同じ所に絶えず水滴が落ちると石でも穴が開くということわざです。
その言葉の通り、谷コイルにも穴が開きます。そこから雨水が侵入し、雨漏りがするという事例です。
最近では、加工機械の発展のおかげか、ステンレス製のものを使われることが多くなりましたので、
腐食による穴開きも減ってきました。しかしながら、築30年程度の谷コイルは、銅板が大半なので
雨漏りする前に取替る事をお勧めします。
なぜなら、谷コイルがあるお宅は、凝った造りの家が多く、天井も格天井にされていたりします。
もしそんなお宅で雨漏りしたら、天井にシミができ、直すのに多大な費用がかかります。
お心当たりのある方は、早めにご相談ください。まだ大丈夫と思っていても、屋根の防水紙で
持ち堪えているだけで、もう穴が開いているのかもしれません。