和室から洋室へのリフォーム
2021/02/11
和室から洋室へのリフォームはお任せください
リフォーム設計滋賀 代表の池戸です。
ただいま、東近江市で和室から洋室への工事をしております。
その場合、いろいろ注意しないといけない点がありますので、ぜひリフォームの参考にしてください。
まず、和室の場合、断熱性が悪く、リフォームする場合、注意が必要です。
築30年以上の家は、土壁造が多く見られます。
土壁は外壁からの遮熱には優れていますが、断熱性能に劣る事と、隙間が多く、気密性に劣ります。
現在の夏場の高温や、冬の寒さを考えると、高気密、高断熱にして、小さな電力で
快適に過ごせる空間にリフォームした方がいいですね。
外壁面に断熱材を充填し、断熱性能を高めます。理想は10cm程度は欲しい所です。
次に、床ですが、和室だと当然畳が入っていますので、畳を撤去して、床下地を直すのですが、
畳敷の場合、よく根太の間隔が粗い現場があります。
写真の現場は根太が45cm間隔でした。通常洋室だと、30cm間隔で入れます。
コストを抑える事を考えると、既存の根太、杉板を使う方がいいのですが、もし間隔が粗いようなら
根太と根太の間にもう1本入れるか、取り替えた方がいいかもしれません。
また、畳で断熱できるので、和室の床下には断熱材が入っていないことが多いです。
もし、寝室や居間に改修するのでれば、ついでに床下にも断熱材を入れることをお勧めします。
次に天井ですが、和室の場合、底目板天井か、竿縁天井が一般的ですが、和室の天井に断熱材が
入っているのは稀で、しかも竿縁天井の場合、隙間が多いので、エアコンが効きません。
よくある話が、『立派な竿縁天井だからそのまま残したい』と言われてそのままにすると、
『エアコンが効かない。エアコン壊れている』なんてクレームを頂く。といった事。
確かに、立派な竿縁天井はいいです。残したいお気持ちもわかります。
実際、私の事務所も和室からリフォームして、床は断熱材を入れてフローリングにしましたが、
壁はジュラクの塗替え、天井は竿縁天井のまま。(予算の関係で)そしたら、暖房がなかなか効かない。
なので、12畳の事務所の真ん中を障子で区切って、P40形のエアコンを6畳で使ってちょうどいいくらい。
最後に段差の問題です。通常土台の上に根太を敷いて、洋室ならその上にフローリング、和室なら
杉板に畳といった形で、どうしても敷居が畳の高さに合わせている為、敷居が洋室の床面より高くなります。
リフォームした時に、その段差をどうするかという問題です。
コストを抑えたいのであれば、敷居の高さに新しい床面の高さを合わせる。つまり、段差を残す方法です。
そうすれば、木製建具を取り替えたり、敷居を撤去しなくてもいい分コストは抑えられます。
しかしながら、御歳を召されるにつれ、その段差は転倒のリスクを高めていきます。ましてや介護となれば
介助者への負担になります。
理想は、敷居を撤去してバリアフリーにする事でしょう。
現在、住宅をバリアフリーにした場合、一定の要件を満たすと、所得税からの減税が受けられます。
(本人が50歳以上、65歳以上の親族と同居している等)
これは、確定申告の時に建築士の増改築等工事証明書と必要書類と共に提出すると対象工事費200万円までの
10%が所得税から返ってきます。
弊社でも増改築等工事証明書は発行できます。
弊社は、東近江市でリフォームの元請もできますが、設計事務所でもあります。
東近江市で家のリフォームをお考えでしたら、何なりとご相談ください。