雨漏り事例 vol.4バルコニー笠木
2020/07/29
こんにちは。リフォーム設計滋賀の池戸です。
今日は、バルコニーの笠木からの雨漏りについてお話しします。
バルコニーなどの手摺壁の天端には、通常『笠木』と呼ばれる金物が
設置され、雨水の侵入を防いでいるのですが、コーナーや、バルコニーが長い場合
継ぎ目(ジョイント)が発生します。通常、コーキングやカバー等によって
防水するのですが、経年劣化により、その防水性能が低下し、漏水に至るケースが
あります。
以前修繕に伺ったお宅は、笠木に手摺がくっつくタイプのもので、手摺の支持金物は
躯体天端に取付け、笠木を貫通し、その支持金物の周囲はカバーと防水テープで納める
というものでした。
近年では、笠木と手摺がくっついていて、それを固定金物で躯体天端に取付ける構造の
ものとなっており、その部分の漏水の心配はなくなりました。
また、ジョイント部分においても、捨て水切りと呼ばれる部材を笠木の下に施す事により
コーキングが劣化しても漏水する心配が減りました。
もし、バルコニーの下の階で、雨漏りがあるようでしたら、原因の一つとして考えられますので
注視してみてください。